心の在り方が「数字」をつくる①
今日は、経営者としてのお話を。
本業では、塾を経営してます。
塾業界ではよく聞く話。
ある教室は他の教室と比べて
授業料客単価が低かったので、
教室長と話してみると、
「ここは低所得者が多い地域なので、
週2回をすすめても
週1回しか受講してもらえないんです(´・ω・`)」
で!
少し経って、
そこの教室長が変わると、
他の教室と同じくらいの
授業料客単価に!
つまり、
授業単価を下げていたのは、
「地域のせい」ではなく、
前の教室長の「思い込み」。
塾に限らず、
こういったタイプの人って
いい人が多いんですよね。
人当たりが柔らかくて
人に優しくて
厳しいことが言えずに
我慢してやり過ごすタイプ。
それだけならいいんですが、
仕事では、
「月謝が多い=相手への負担が多い」
という思い込みを持ってる。
教科指導をしているので、
別に悪いことはしてないのに、
「授業料が高いのはよくない」と
思ってしまってるんですね(´ε`;)
授業料が高い=指導する量が多い=相手が受け取るモノが多い。
という側面もあるんですが、
そこは見ずに、
・相手への負担
・相手への迷惑
にフォーカスしてしまう。
この思い込みを持ってると、
保護者の表情が
ちょっとでも曇ると、
それ以上何にも言えず、
人によっては自分から
値段を下げた提案を
してしまう。
本人には悪気はないんですが、
自分の思い込みに合致した
一部の情報だけを拾って
それを強調して、
それを理由に
「だから、単価が低くても仕方ない」
と上司を説得にかかる(笑)
面白いんですが、
人って、「自分が説得しやすい方」を説得するんです( ̄▽ ̄;)
この場合、
保護者よりも、
上司の方が説得しやすいから、
こんな結果に。。
まさしく
人の思い込みが数字を作る( ̄▽ ̄;)
もう1つ塾をしていて面白い例を。
それは「退塾」について。
塾としては退塾はゼロに
近づけたいもの。
よくあるのは、
「成績が上がったら、退塾はなくなる!」
という思い込み。
これ、結構間違いです( ̄▽ ̄;)
過去のデータを振り返ってみても、
生徒数や売上が多かった年度と
あまり多くなかった年度を比べてみると、
生徒の成績UPと退塾した生徒数は
関係ないんです。
もちろん、成績が上がらないからやめます、
という生徒は一定数いるので、
成績を上げるのは大事です。
では、退塾の原因は何か?
一言で言うと、
「居心地が悪くなったから(生徒・保護者にとって)」。
これに尽きます!
・テキストがなかなか渡されなかった
・定期テストについてのアドバイスがなかった
・宿題忘れが続いてるのに、何にも連絡なかった(叱られなかった)
・月謝でのミスがあった
など、「対応」への不満によって
居心地が悪くなったから
やめる場合がほとんど。
成績が上がらなくても、
仲いい友達と一緒に
塾に通うのが楽しい♪
という生徒は、あんまりやめません。
通ってるうちに、
入試も近づいて
友達に刺激されて
勉強を始める。
毎日のように自習に来る。
そんな
別人のように変わる姿を
毎年見ます。
塾をやめるのも
勉強を始めるのも
【心のあり方】が変わったから。
ということで、
今日のスタッフ会議で話したことは
次のページへ。